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2014.05.21 Wednesday

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    2010.09.11 Saturday

    好き好き大好き超愛してる。/舞城王太郎 30点

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      評価:
      コメント:構造を楽しむための小説

      ●いいところ
      冒頭の智依子の章はASMAって架空の虫の設定も入りやすく、ディテールも現在の小説って感じでぐいぐい読めた。
      智依子の体の中で光るASMAの描写は見たことない風景を喚起させてくれてよかった。
      舞城王太郎という存在は好き。表紙もタイトルも好き。

      ●悪いところ
      柿緒機↓供↓靴枠狃が癌で死んで悲しいって話。反吐が出るほど嫌い。
      間に挟まれた2個のSFは幼稚くさくてつらくて読めなかった。
      各章にはさまれるのは主人公の書いた小説でありそれは小説や恋愛の関係におけるメタファーだったりってことなんだと思う。
      この構造のためのパーツであるというのが各章はっきりと透けて見える。
      こういうあざとい作為が透けて見える作品は失敗作だとぼくは思う。

      柿緒の手紙が100年送ってくるくだりを読んで、阿部和重『グランド・フィナーレ』の勿忘草のくだりを思い出した。
      その二つを比べると、誰かが死んでそのことを忘れる、忘れないって事に関する考察や描写の仕方のおもしろさは舞城王太郎より阿部和重のほうが上だと思った。

      小説の間にメタファーとして幼稚くさいSFを挟む手法は『阿修羅ガール』でも用いていたけど、どちらも挟まった文章が稚拙すぎて、つらかった。構造とかを考えて自己言及したりするとこはヌーボーロマンの系譜に位置するものだと思うけど、全体的に失敗してると思う。

      石原哲朗のかいた京彩って日本画がほんとにあるのかと思ってぐぐったらフィクションなのね。すごい。

      ●あらすじ
      ・智依子
      彼女の体にASMAって虫が入り込んで彼女が死にそうで悲しいって話
      ・柿緒機↓供↓
      彼女が癌で死んで悲しいって話
      ・佐々木妙子
      多分夢を絡めた彼女が死んで悲しい話
      ・ニオモ
      多分聖書を絡めた彼女が死んで悲しい話
      2014.05.21 Wednesday

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